NO.8「桜の季節」(2005年4月)

5日に父さんが逝きました。桜の枝を折って、父さんに見せてあげようと思いながら、折っちゃまずいよなあ、なんて思っているうちに、花見も出来ないまま、父さんはこの世を去って行きました。父さんが最後に見たものってなんなんだろう?最後は意識があるのか、ないのか、でも、戦っている顔をしていたよなあ。

葬式が終わって、お寺に挨拶に行った帰りに、鶴見川のほとりで家族で花見をしました。父さんの写真も持っていたから、写真を並べて、お弁当を食べて、ビールを飲んで。風が強くて、立てていたビールが川に向かって転がって、慌てて立ったら、敷いていたシートがめくれ上がって、置いていた弁当がひっくり返って、みんなで大笑いしたよ。

今年の春のお話。